袖ヶ浦フォレストレースウェイでのEVレースを観戦したときに考えてみました。
2011年7月24日日曜日に ALL JAPAN EV-GP SERIES 2001 の第2戦目、「全日本 袖ヶ浦 EV50Kmレース大会」が開催されていたので観戦しに行きました。
4つのクラスに分かれていました。
クラスごとに、テスラ、日産リーフ、三菱 i-MiEV、手作りEV車となっていて…3クラスはワンメークレースの3カテゴリーがあるみたいな感じになってました。
これで混走…楽しいです。
EVなのでエンジン音が無いのでスキール音だけです。
メインストレートでも静かに加速…。
以外にモーター音に車によって差があるんだなぁ…というのが正直な感想です。
テスラの1台は良いモーター音を響かせてました。
レースを見ていて…三菱自動車の i-MiEV のクラスが一番面白かったのです。出場は3台。
台数で言うとリーフが5台と一番多かったのに、意外と面白くはなかったのです。その原因を考えて見ると…単にお金をかけると早くなる…という状況…つまりルール/レギュレーションだと面白くないんだな…と気がついたのです。

ちなみに…この画像…0.3秒差でずっと並んで走っていた i-MiEV の様子。 なかなか…頭脳戦で観ていて楽しかったです。
さて…ワンメークレース…誰が参加するのか考えてみると…レースに興味はあるけど趣味でサーキットを走る人が多いと思います。 まぁ…将来レーサーになろうという人も参加すると思いますが…。
で…新車が売れているから…今後ワンメークレースも可能になるだろうな…と思います。
HVなどの車両でワンメークレースを行うときに、参加者が増え…参加者も観客も面白いためには何が必要なのでしょう。
多くの人が参加するようにするにはあまりにも速い選手にはウェイトを載せるか別クラスを設ける…ということが必要でしょう。
それだけじゃなくて…EVやHV車によるワンメークレースって、どうやったら面白くなるのでしょうか。面白くないと参加者も増えないし…参加者が増えないと観客も増えないですよね。
考え付いたのは以下の制限です。
1)モーター、エンジン、変速機、バッテリはノーマルのまま…。
2)タイヤは指定幅の公道用市販タイヤのみ
3)全社重量測定があり、同じ重さになるように重りの搭載を義務付け
こんな感じでしょうか…。
1)はワンメークレースだと当然のルールだと思います。
パワーが違うと速さが違ってしまいます。
モーターとエンジンを同じ条件にしておくのはもちろんですがバッテリーも同じにしないとだめです。
バッテリーの差はかなり大きいのでここが改造されていたら同一の速さを得ることが出来ません。
電動車両ということを考えると…ラジコンの世界でのルールの変遷が参考になるかもしれないです。
2)はもっと多くのモータースポーツに関心のある人が参加しやすくするために、タイヤコストを抑制するためのルールです。Sタイヤなどを装着するとサーキットだとパフォーマンスが違いますから…財力=速さの違いにならないようにするためのルールです。
タイヤの銘柄指定をすると…またそれはそれで参加コストが高くなってしまうような気もします。
だとしても…標準装着タイヤだけ…というのも観ていて楽しくないです。
それに運転する側も車好きなら誰しも自分の気に入ったブランドのタイヤを装着していものですからねぇ。
できるだけ…普段使っているタイヤでも参加できるように…というのがその趣旨です。
3)は内装剥がしなどでの軽量化をしたりシートを付け替えたりする人もいるので、イコールコンディションにするためのルールです。
1)2)が同じなら軽いほど有利ですから、普段使いの車のまま参加できるようにするためのルールです。
重りは土嚢でもお米でもOKなのでレース中に社内で暴れないように固定すること…という縛りがあれば良いのではないでしょうか。
リアシートや助手席に重り分を載せてシートベルトをかければなんとかならないものでしょうか…。
もちろん車が同じ重さなら…運転手が軽いほど有利です。まぁ…それは競技に参加する女性を増やすための方策と考えてもらっても…。

このレギュレーションなら…普段使いの車でもレーシングスーツ、レーシンググローブ、レーシングシューズ、ヘルメットを揃えればレースに参加出来るのでは…、なんて思います。
どうでしょうかねぇ…。